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熱中症に気を付けましょう。

7月に入り本格的な夏の季節となりました。夏になると気を付けなければいけないのが、熱中症です。

近年は、夏前(5月~)から熱中症対策が必要となり、幼稚園・保育園、小・中・高校や高齢者施設はその対応に追われています。

総務省消防庁の令和6年度5月から9月の熱中症による緊急搬送の状況の資料の内訳を見ると、

・熱中症になりやすい年齢は、高齢者(満65歳以上)、成人(満18歳以上満65歳未満)、少年(満7歳以上満18歳未 

 満)、乳幼児(生後28日以上満7歳未満)の順番となっています。

・熱中症発生場所を見ると、住居、道路(一般道路、歩道)、公衆(屋外)、(競技場、屋外駐車場、駅等)仕事場(道

 路工事現場、工場、作業場)の順番となっています。

・診療時の熱中症の程度を見ると、軽症(65.3%)、中等症(32.0%)、重症(2.2%)となっています。

令和6年6月1日から労働安全衛生規則が改正され、企業は熱中症対策が義務化されるなど、まさに命を守る対策を取らないと夏を乗り越えられなくなってきています。

今回は熱中症とは?熱中症になりやすい環境は?水分補給のタイミングはいつすればいいの?をご紹介致します。

目次

熱中症とは? 

熱中症とは、「高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態」のことを言います。

「暑くてクラクラする」というような軽いイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、重篤になると多臓器不全(体中の臓器がうまく機能しなくなる状態)になり、命を落とすこともあります。

症状として、以下のようなものがあります。

・めまい、立ちくらみ

・手足が痺れる

・手足がつる、筋肉痛のような症状がある

・体がだるい、力が入らない

・頭痛、吐き気を感じる

・異常に汗が出る、全く汗が出ない

・体温が上がる、皮膚が赤く乾いた状態になる

・まっすぐ歩けない、体が痙攣する

熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や体の調整機能も低下しているので、注意が必要です。

子どもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。

障害のある方も、自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。

熱中症になりやすい環境とは?

熱中症は、屋外にいるときだけ生じるものではありません。

実際、高齢者の50%以上が自宅内で熱中症を発症していて、毎年のように屋内で熱中症になり、死亡するという例が報告されています。

7〜18歳の年代は運動中の熱中症発症が多いので、十分に注意しこまめに休憩と水分補給を行い、暑いときには運動や体育の授業を控える必要があります。

熱中症の発症には、「環境」「体の状態」「行動」の3種類の要因が関与します。

環境」は、高い気温や湿度、強い日差し、風が無いなどの天候に関連したものです。

夏に限らず、たとえば5月で急に30℃近くまで暑くなった日などもリスクが高いといえます。

体の状態」は、年齢や体調、持病など1人ひとりのその時の状態のことです。

体調が悪い日は、元気な日に比べて熱中症になりやすいので、外出を控える、無理な作業は控えるなど対策をとる必要があります。

また、夏休みに入ると、生活リズムが乱れやすく、さらに夜の寝苦しさから睡眠不足となり、自律神経(体温調整や発汗などをコントロールしており、睡眠によってその機能が整えられています。)が乱れて、身体がうまく熱を放出できず、熱中症のリスクが高まるのです。

行動」も熱中症の発症に関わります。

激しい運動はとくにリスクが高いです。運動で体に熱が生じるだけでなく、汗をかいて脱水も起こします。

軽い運動だとしても、ふだん運動をあまりしない方は危険性が高いです。

仕事やレジャーなどで屋外に長時間いること、水分を摂取しないことも熱中症のリスクを高めます。

また、熱中症になりやすい人にも特徴があります。

 ・子ども・・・体温調節機能が未成熟なため、熱の影響を受けやすい

 ・高齢者・・・暑さや喉の渇きを感じにくいことが多く、体内の水分量が少ない傾向がある

 ・肥満、太り気味の人・・・皮下脂肪が多いと、体に熱を溜め込みやすい

 ・運動しない人、体力がない人、暑さに慣れていない人・・・体力がない、持久力がない、暑さに弱い人は熱中症リ

                             スクが高い

 ・体調不良・・・寝不足や疲れ、風邪気味などで体調が良くないと、体温調節機能がうまく働かないことがある

 ・二日酔いの人、下痢やおう吐がある人・・・二日酔いや下痢・おう吐がある人は脱水状態になりやすい

 ・持病のある人・・・生活習慣病や精神神経系の病気、皮膚の病気などの人は、熱中症になりやすい

 ・特定の薬を飲んでいる人・・・発汗を抑える薬や抗利尿作用のある薬を飲んでいる人は、熱中症リスクが高まる

 ・炎天下、高温多湿、水分をとれない環境で働く人・・・炎天下での作業が多い運搬業や建築業の人、厨房で働く人

                           は熱中症になりやすく、長距離ドライバーや販売員・事務

                           員の人もこまめに水分をとれなない環境では注意が必要

 ・スポーツ選手、スポーツ観戦をする人・・・熱中症になりやすい環境の場合、スポーツ観戦のときも熱中症対策が 

                      必要

水分補給のタイミングはいつ?

水分補給は1回にたくさんの水を飲むよりも、1日のうちにこまめに何回も水分を摂取することが理想とされています。

1日の過ごし方に関わらず、水分補給に適切なタイミングと考えられるのは以下のとおりです。

熱中症を防ぐためこまめに水分補給するなら、1日の摂取量の目標は1.5ℓです。

1回あたりコップ杯200㎖〜300㎖の水分を摂ると仮定すれば、日に5回〜7回ほど水分を補給するタイミングがあると考えてください。

年齢や体格、活動量によっても必要となる水分量は異なるため、必要に応じて調整することをお勧めします。

ポイントは常に体を潤しておくこと

水分補給においては量とタイミングが重視されます。

必要量に足りていないからと言って、1回の水分補給で大量の水を飲むことは推奨されていません。

もちろん、喉の渇きが著しく、がぶがぶと水分を摂ってしまう場合もあるでしょう。

こまめな水分補給を実践し、そうした激しい喉の渇きを感じないよう工夫してください。

加齢とともに、喉の渇きを感じるセンサーが鈍くなります。そのため、本人が「水は飲みたくない」と感じていても、実際には水分が足りていないことが多々あります。その為、のどが渇いていなくても少しずつは飲むようにしましょう。

心不全、高血圧、腎臓病などで利尿薬を使っていると、水分が体から排出されやすくなります。また、糖尿病の方では、脱水によって血糖値が急上昇するリスクもあります。

体調不良の際に飲んでいるお薬をどのようにするか(中止するのか、飲み続けるのか)については事前に医師に確認しておくようにしましょう。

大量に汗をかいた後は、水だけではなく、ナトリウムやブドウ糖を含む経口補水液や、スポーツドリンクの活用も有効です。ただし糖分が多い製品もあるため、糖尿病の方は医師に相談して選びましょう

特に甘いジュースなどで水分補給を行うと血糖値が異常に上昇してしまう「ペットボトル症候群」という病気もあり、注意が必要です。基本的にはお茶や水をメインにするようにしましょう。

冷たすぎる水は胃腸に負担がかかることもあります。常温や少し冷たい程度の飲み物を選び、好みに合わせて麦茶や薄い味のスープなども利用しましょう。

カフェインが含まれている飲み物(コーヒーやエナジードリング)やアルコールは利尿作用があるため、熱中症対策の飲み物としては、適切ではありません。注意しましょう。

    まとめ

    いかがだったでしょうか。熱中症についての情報をまとめました。

    熱中症は、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」、条件次第で熱中症にかかる危険性があります。正しい予防方法を知り、普段から気をつけることで防ぐことできます。

    暑さは日々の生活の中の工夫や心がけで和らげることができます。適度な空調で室内の温度を快適に保つため、エアコンや扇風機を使用したり、衣服を工夫することで、熱中症の危険を避けやすくなります。また、日よけやカーテンをして直射日光を避けましょう。自分のいる環境の熱中症危険度を常に気にする習慣をつけることも重要です。

    これから夏本番です。暑さに負けずに楽しい夏を過ごしましょう!

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