皆さんは知っていますか?ブロッコリーが「指定野菜」として、2026年4月に追加されました。新たな指定野菜が加わるのは、1974年のばれいしょ(じゃがいも)以来なんと52年ぶりです。普段あまり聞くことのない言葉ですが、指定野菜の意味や特徴、栄養素や選び方、食べ方についてお話します。最後まで読み終えると、なぜかブロッコリーが食べたくなりますよ。

野菜には「指定野菜」と「特定野菜」がある
野菜には国が定めている基準として、「指定野菜」と「特定野菜」があります。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
指定野菜
全国的に流通し、消費量が多い野菜、もしくは消費量が多くなることが見込まれる野菜は指定野菜です。つまり、私たちの生活に欠かせない重要な野菜として農林水産省が定めています。指定野菜は、2026年4月から15品目になりました。ブロッコリー、キャベツ、きゅうり、大根、里芋、たまねぎ、トマト、なす、人参、葱、白菜、ばれいしょ(じゃが芋)、ピーマン、ほうれん草、レタスです。
特定野菜
指定野菜以外の野菜の中で、私たちの生活や、地域・農業振興上の重要なものとして指定野菜に準ずる野菜のことを特定野菜と言います。特定野菜のうち28品目は農林水産省が指定し、残りの6品目は都道府県知事の申請により「特認野菜」として認められています。特定野菜は、アスパラ、いちご、枝豆、かぶ、かぼちゃ、カリフラワー、かんしょ(甘藷)、グリーンピース、ごぼう、小松菜、さやいんげん、さやええんどう、春菊、生姜、スイートコーン、すいか、セロリ、そら豆、チンゲン菜、にら、にんにく、ふき、水菜、三つ葉、メロン、やまのいも、れんこん、生しいたけです。
特認野菜は、オクラ、ししとうがらし、にがうり、みょうが、らっきょう、わけぎがあります。
どうしてブロッコリーが「指定野菜」になるの?
・消費量の増加:総務省の家計調査によると2023年の一世帯当たりのブロッコリー購入量は4,453gで、2013年比で 21%増加していて、2000年代以降、家庭での消費量が年々増加しています。
・栄養価の高さ:食物繊維、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、鉄など栄養価が高く、健康志向の高まりに伴い、手軽に調理でき食べることが可能です。また野菜としては珍しく、たんぱく質が豊富に含まれており、筋力トレーニングに適した食材としても注目されています。
・冷凍野菜として需要拡大:冷凍野菜としての需要が拡大しており、家庭や外食産業の利用機会が増えています。
安定供給の重要性:全国の産地リレーにより1年中、供給可能で、価格変動の差を極力減らし、安定供給を行うことで、生産者の経営の安定を目指し、消費者は安定した価格で購入することができ、食生活の質の向上が見込まれます。主な生産地は、北海道、埼玉県、愛知県、香川県などがあります。
ブロッコリーの栄養素と選び方
・ブロッコリーの栄養素
ブロッコリー100g当たりの数値 本食品標準成分表(八訂)202年版 参照(※代表的な栄養素のみ掲載)
エネルギー:37Kcal たんぱく質:5.4g 脂質:0.6g 炭水化物:6.6g(利用可能炭水化物:2.4g 食物繊維:5.1g)ビタミンE:3㎎ ビタミンK:210㎍ カリウム:460㎎ ビタミンC:140㎎ 葉酸:220㎍ 鉄:1.3g
・ブロッコリーの選び方
鮮やかな緑色でつぼみが密集し、茎の切り口がみずみずしいものが新鮮なブロッコリーです。日にちが経過してくると徐々につぼみ部分が黄色く変色してきます。黄色に変色してきているのものは花が咲きかけなので、避けたほうが良いでしょう。
ブロッコリーの食べ方
・シンプルに食べる(蒸す・蒸し焼きなど)
蒸し器にお水を張り沸騰したら、一口にカットしたブロッコリーを入れて蒸しましょう。お好みの硬さになるまで、蒸しましょう。1株3~4分。(芯は沸騰する前に入れて、つぼみは沸騰したら入れると蒸しあがった時に同じ硬さになります。)蒸しあがったら、蒸し器から取り出し、粗熱と取ります。蒸す時間が長すぎたり蒸し器の中に入れたままだと、熱が入りすぎてしまい、柔らかくなりすぎるて食感が悪くなります。また、鮮やかな緑色が黒っぽくなり見た目が悪くなってしまうので、蒸すときは、蒸し時間を守り、粗熱をしっかり取りましょう。
フライパンでも、蒸し焼きできます。ブロッコリー1株あたり大さじ3杯(約水50mlほど)必要です。
フライパンにブロッコリー(カットした状態)を並べ、水大さじ3杯入れます。蓋をして強火で2~3分蒸します。火を消して3分蒸らします。硬さを確認して、加熱が足りないようでしたら、水を少し加え蒸します。(こげない様に注意してください。)
・色々な食材と組み合わせて食べる
ブロッコリーのたんぱく質が体内で効率的に吸収される様に、いろいろな食材と組み合わせて食べましょう。
良質なたんぱく質の指標である「アミノ酸スコア」は、100に近いほど理想的な数値となります。ブロッコリーはアミノ酸スコア80ですが、さまざまな食品と組み合わせることでアミノ酸スコアは向上します。
特にアミノ酸スコアが高い動物性のたんぱく質と一緒に食べることで、ブロッコリーに不足するアミノ酸を補うことができ、アミノ酸スコア向上に役立ちます。動物性たんぱく質は、鶏肉、豚肉、牛肉、鶏卵、魚介類、乳製品などがありますね。
ブロッコリーにさまざまな食材を組み合わせて、楽しみながら食べましょう。
・ブロッコリーの栄養素は調理内容によって減ってしまいます
ブロッコリーの栄養素を余すことなく摂取するには、茹でずに蒸す・焼く・炒める・電子レンジ調理がおすすめです。
ブロッコリーに含まれるビタミンC、B群は水溶性ビタミンなので、水に溶けやすい性質を持っています。また熱によって壊れやすいです。茹でるより蒸す・焼く・炒める・電子レンジ調理の方がビタミンC、B群の損失の可能性が低く、ブロッコリーの栄養素を無駄なく摂りたいときに役立ちます。
・茎も食べる
捨ててしまいがちな茎ですが、茎にも栄養が含まれるため、茎も一緒にいただきましょう。硬い部分をそぎ落とし、食べやすい大きさにきって、つぼみの部分と一緒に電子レンジで加熱して食べてもいいですし、炒め物やスープにも合いますよ。
最後に
いかがだったでしょうか。
『指定野菜』や『特定野菜』は聞きなれないですが、どうやら私たち消費者とって価格安定や年中流通して、価格変動が最小になり、手軽に食卓に並ぶのは喜ばしいことですね。
ブロッコリーを食べる時は、シンプルに食べるのも手軽でいいですが、ブロッコリー×動物性たんぱく質を組み合わせることで、ブロッコリーの栄養を余すことなく吸収できますね。組み合わせを考えて、メニューを決めるのも楽しいですね。サラダがならブロッコリー×鶏ささみ。炒め物ならブロッコリー×鶏卵 メインならブロッコリー×鶏肉×乳製品(グラタン)
旬なブロッコリーを上手に取り入れ、筋トレや健康維持に活かしましょう!



